中古×リノベーション

中古×リノベーションのポイント

日本は今、本格的な「ストック型社会」を迎えようとしています。
住宅に限らず、橋・道路などの社会インフラを長持ちさせることにより、
持続可能で豊かな生活を実現する社会のことです。
日常生活に目を向けてみれば、洋服や車、家具も雑貨もユーズド、リユースであふれ、
循環型の消費スタイルが定着しつつあります。
全てのものが新品でなくても、いいものはいい。住宅もおなじです。
新築にはない、十人十色の価値観で「ワクワク」する住宅を。
大切に手を入れながら、次世代へ引き継ぐ。
それがストック型社会の住まい選びです。
これからは住宅も循環型がふさわしい。
そんな時代にあった中古×リノベーションのポイントをご紹介します。

中古リノベーションマンション VS 新築分譲マンション

選び方のポイント比較

中古マンション
リノベーション
新築マンション
物件価格
中古マンションは新築マンションより安い浮いた資金で家具家電の購入やリノベーションが可能
建設資材の高騰や人手不足による人件費の高騰等で新築マンションの価格は上昇している
諸費用
不動産会社に支払う仲介手数料が必要
築古マンションは税制優遇を受けられない場合がある
修繕積立基金を支払う必要がある
入居時期
即入居できる物件が多い
契約してから入居まで時間がかかることが多い
維持管理
事前に管理状況を確認することができる
修繕積立金の積立額、管理組合の借金の有無によっては購入後一時金が発生する可能性があるので注意が必要
竣工時に設定している修繕積立金は値上げすることがほとんどなので、長期修繕計画をしっかり確認する
構造
1983年以前に完成したマンションは旧耐震基準の場合もある。 直床工法の場合は階下に音が伝わりやすいが、リノベーションで一定の遮音性能を確保することは可能
耐震・免振構造等、最新の建設技術で耐震性能が担保されている遮音性能も一定の基準を満たしていることがほとんど
設備
水回り設備は交換が必要な場合がある給排水管が腐食している場合があり、階下への漏水の原因になるので、交換を要すことも。
最新の設備技術が搭載されている
プランニング
リノベーションで好きな間取りデザインに変更が可能ただし、水回りの大幅な位置変更はできない場合あり
基本的な間取りは決まっており、床材や建具の色やオプションで家具などを選ぶことができる

新築分譲マンションにしても中古マンションにしても、
どちらも一長一短あり、その人の価値観・考え方で変わってくるので、しっかり判断する必要があります。

そんな中で、「中古+リノベーション」を
選んだ理由をご紹介しておきます。

\ お客様に聞きました! /

中古+リノベーションを選んだ理由

費用

価格は新築マンションに比べて安いことがほとんど
家計にやさしいですね

プランニング

わたし色のお部屋
ワクワクするお部屋
リノベーションなら思いのままです

資産価値

中古は新築に比べて資産価値(リセールバリュー)に優れていて、住み替えもしやすいです

立地

住みたい街に新築マンションがあるとは限りません中古は選択肢の幅が広がりました

安心

日当たりや窓からの景色管理組合の管理状況やコミュニティも事前に確認できて安心です

新しい家族像

〇LDKという従来の間取りに家族をあてはめるのではなく、家族を家にあてはめる新しい価値観に共感しました

働き方

共働きが当たり前になった今、女性が働くこと前提で家事動線の効率化を図ることができました

エコ

使えるものは使うストック型社会にあった新しい住まいの形に共感しました

新築には新築の良さがあり、中古にも中古の良さがあります。
どちらかが良くてどちらかがダメという単純なことではありませんが、価格の安さや資産性などの経済的な理由や、 立地や管理状況、働き方に至るまで様々な理由で「中古+リノベーション」を選択している人が増えているの事実です。
こうしてみると、永らく日本にあった「家を買う=新築する」という「新築神話」は崩れつつあり、
中古住宅をリユースするという考え方が定着しつつあることがうかがえます。

リノベーションで「できること」と「できないこと」

マンションでも一戸建てでも、
構造や法律、規約などのルールによって、
リノベーションで「できること」と
「できないこと」があります。
買ってしまってからでは遅い!
購入前に確認しておきたいポイントをご紹介します。

マンションリノベーションで
「できること」「できないこと」

マンションは⼤きく分けて「専有部分」と「共用部分」に分かれます。
リノベーションできる部分は青の「専有部分」のみです。 規約などで制約がある場合もあるので、事前に確認が必要です。

青い部分が「専有部分」

マンションの専有部分

赤い部分が「共用部分」

マンションの共用部分
水回り設備や扉、建具
室内の水回り設備やドア・建具の交換
玄関扉は共用部分なので原則交換できないただし、玄関扉の内装変更は場合によっては可能
床の交換はできるが、一定の遮音性能を求められる場合がある
間仕切り
壁紙を張り替えたり、新しく壁を作ることは可能
壁構造の場合、建築物に影響を与えるので壊すことができない場合がある
天井
壁紙を張り替えるなど内装の変更は可能
天井を高くすることは、天井裏にスペースがあり管理規約上問題なければ可能
電気配線
コンセントや照明の移動は全面的に可能
バルコニー
デッキの床など内側に面しているものは交換可能
手すりの交換や倉庫などをつくることはできない
給排水・配管
キッチンや浴室、洗面台などの移動は共有する配管設備に影響しなければ可能
配管の移動は、別の住居と共有している構造のためできない
サッシ
2重サッシにすることは可能
サッシごと交換することは原則不可
その他
室内を通っているパイプスペースの移動
IHクッキングヒーターへの交換は、構造上専用電気回線を導入できなければ不可また、マンション全体の電気容量にもよる

マンションリノベーションのまとめ

マンションは共同住宅であるため、その他の居住者に影響を及ぼすことはできません。
できない項目をしっかりおさえておけば、専有部分内での自由度は比較的高いです。 また、一戸建てとは違い、屋根や外壁などの共用部分は管理組合でメンテナンスを実施するので、 その点においては管理が楽です。

一戸建てリノベーションで「できること」「できないこと」

戸建てのリノベーションはマンションに比べて比較的自由度が高いですが、 構造や屋根、外壁等のマンションでいう専有部分以外の部分も大切になってきます。 また、建築基準法や各自治体が定める条例等による規制を受けます。

水回り設備や扉、建具
室内の水回り設備やドア・建具の交換
防火規則を確認
建物の構造に影響を及ぼさない範囲で可能
間仕切り
壁紙を張り替えたり、新しく壁を作ることは可能
建物の構造を影響を及ぼす柱・筋交い等の撤去は不可
天井
壁紙を張り替えるなど内装の変更は可能
建物の構造に影響を及ぼす梁等の撤去は不可
電気配線
コンセントや照明の移動は全面的に可能
給排水・配管
全面的に新設や移設が可能
サッシ
変更可能
防火地域等の規制を確認
屋根・外壁
屋根材の張替、防水塗装、補強工事等全面的に可能
耐震補強・断熱
柱や壁の補強は可能(耐震診断の結果評点が1未満の場合は実施した方が良い)
耐震補強
築古住宅では無断熱または不十分なものがあるので、行った方が良い
その他
増築は建ぺい率や容積率の範囲で可能基礎も補強することが可能   基礎も補強することが可能

一戸建てリノベーションのまとめ

一戸建てリノベーションは、 建物の構造に影響を及ぼさない範囲であれば、特に制約はありません。 築古物件の場合は耐震診断をおすすめします。

リノベーションで「できること」と「できないこと」

マンションリノベーションの場合、
専有部分のみ行うことができ、規約等の定め内で自由にリノベーションすることができます。

一戸建てリノベーションの場合、
建築基準法等の法令の定め内で自由にリノベーションすることができます。

どちらにしても、自分たちのライフスタイルにあった内装デザインは自由なので、 理想とする暮らしを思い描いてみてくださいね。

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